2025/07/02 12:53
職場でのちょっとしたすれ違いや空気の重さ。
それ、香りの力で変えられるかもしれません。
▶︎香りが「安心感」や「信頼感」を生む理由
人の感情や態度は、脳の扁桃体や視床下部が深く関わっています。
香りはこの脳の“感情の司令塔”にダイレクトに働きかけて
緊張を和らげ、人と人との距離感を縮める効果があるのです。
▶︎科学的根拠
◻︎香りと信頼感の関係
ある実験では、ラベンダーやバニラ系の香りが漂う空間では、
人々がより「他者を信頼しやすくなる」傾向が示されました。
(Source) Herz, R. S. (2009). Aromatherapy facts and fictions: A scientific analysis of olfactory effects on mood, physiology and behavior.
International Journal of Neuroscience, 119(2), 263–290.
◻︎会話が弾みやすくなる香り
また、リモネンという柑橘系の香り成分には、気分を明るくし、社交性を高める作用があることも報告されています。
Komiya, M., Takeuchi, T., & Harada, E. (2006). Lemon oil vapor causes an anti-stress effect via modulating the 5-HT and DA activities in mice.
Behavioural Brain Research, 172(2), 240–249.
▶︎「なんとなく話しやすい空間」には理由がある
香りは無意識のうちに人の緊張をほぐし、
「ここにいると心がやわらぐ」「話しやすい」と感じさせます。
これは特に初対面の相手や、チーム内の摩擦が起きやすい環境で強く働きます。
▶︎オフィスにオススメのアロマブレンド シーン | 精油 | 効果 |
---|---|---|
会議室 | オレンジ・ラベンダー | 緊張緩和・対話を促進 |
受付 | グレープフルーツ・ゼラニウム | 明るく開かれた印象に |
休憩室 | スイートマジョラム・ローズウッド | 心の安心・人間関係の修復に◎ |
▶︎香りが心理的クッションに
業務中の言葉や態度は変えづらくても、
空間に流れる香りは、その場の空気ごと心を「やさしく」変えてくれるのです。
※注意事項
本記事の内容は、香りに関する研究をもとに構成されていますが、香りの効果には個人差があります。
体質や好みに配慮しながら、心地よく使える方法を見つけてください。
次回予告▶
「香りで“疲れない職場”をつくる。脳が休まるアロマ活用術」
\交感神経のスイッチを優しくオフにする方法/