2025/07/02 23:05
仕事が終わる頃には、頭がパンパン。
「疲れが取れない」「ずっと気が張っている」――そんな状態が当たり前になっていませんか?
実はその疲労、“脳が休めていない”ことが大きな原因かもしれません。
▶︎脳の疲れは「交感神経」の働きすぎ
人は緊張やストレスを感じると、交感神経が優位になり、心拍数が上がり、呼吸が浅くなります。
これが長時間続くと、脳はずっと「戦闘モード」。結果、集中も続かず、ミスが増え、慢性的な疲労に…。
▶︎香りが「副交感神経」を優位にする
天然のアロマの中には、副交感神経(=リラックスのスイッチ)を刺激するものがあります。
とくに注目されているのがラベンダーやベルガモット。
香りを吸い込むことで、脳波(α波)を増やし、ストレスホルモンを減少させることが報告されています。
▶︎科学的根拠
香りが脳を休ませることは実証済み
・ラベンダーの香りを吸入した被験者は、心拍数と血圧が低下し、唾液中のコルチゾール(ストレスホルモン)濃度が有意に減少。
Field, T., et al. (2005). Lavender fragrance cleansing gel effects on relaxation.
International Journal of Neuroscience, 115(2), 207–222.
・ベルガモット精油を用いたアロマ環境では、不安レベルが下がり、よりリラックスした状態で作業に取り組めるという結果も。
Watanabe, E. et al. (2015). Effects of bergamot essential oil on mental stress in healthy individuals.
Complementary Therapies in Medicine, 23(5), 713–718.
▶︎こんな時にオススメ!シーン別「脳が休まる香り」
シーン | 精油 | 効果 |
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昼休み前 | ラベンダー・マジョラム | 緊張を緩め、脳をリセット |
退勤30分前 | ベルガモット・フランキンセンス | 頭のスイッチをオフ、残業予防に◎ |
会議後・資料作成後 | ネロリ・ホーウッド | 情報過多の脳をクールダウン |
🔸使い方例:
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デスクの隅にアロマストーン
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休憩室にタイマー式ディフューザー
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ウェットティッシュに1滴垂らして拭き掃除+芳香
▶︎「脳が休める職場」は長く働きたくなる職場
香りをうまく使えば、「職場にいながら“神経の緊張をゆるめる時間”」をつくれます。
それは単なる癒しではなく、仕事の質を高める「回復の仕組み」なのです。
※注意事項
アロマの香りや強さの感じ方には個人差があります。
使用時は換気・体調への配慮・周囲の同意を得るなど、無理なく心地よく取り入れてください。
次回予告▶
「天然と合成、何が違う?職場に選ぶべき“香り”の基準」
\“いい香り”ではなく“いい空気”を選ぶ視点へ/