2025/07/02 23:12


「香りなら、なんでもいい」

「市販の芳香剤でも十分じゃないの?」


そんな声もあるかもしれません。
でも、香りの“質”が、心と体に与える影響はまったく違うのです。




▶︎「いい香り」が「いい空気」とは限らない

市販の消臭剤や芳香剤、多くは合成香料(石油由来で人工的に作られた香りの成分)を使用しています。
人工香料は、化学的に「良い匂い」に近づけられたものですが、


人の神経系やホルモンバランスに悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。




▶︎合成香料のリスクとは?

  1. 大脳辺縁系への刺激が過剰に
     → 嗅覚神経は脳に直結しているため、人工香料の継続的な刺激は、脳を疲れさせる要因になることがあります。

  2. 化学物質過敏症(Chemical Sensitivity)を引き起こすリスク
     → 頭痛、めまい、吐き気などを訴える人も。特に職場など長時間いる空間では深刻。

  3. ホルモン様作用のある物質が含まれることも
     → 一部の合成香料には**ホルモンかく乱物質(環境ホルモン)**として懸念される成分も。

参考:日本消費者連盟「香害110番」調査(2018)
https://nishoren.net/newest-information/12635



▶︎天然アロマは何が違うの?

天然アロマ(精油)は、植物の花・葉・樹皮などから抽出された自然の香り成分
香りにはそれぞれ、鎮静・活性・抗菌など、植物の持つ“機能”がそのまま生かされているのが大きな違いです。

🌿 具体例:天然アロマの機能性

  • ラベンダー:鎮静・自律神経調整・抗菌作用

  • レモン:集中力アップ・抗ウイルス作用

  • ティートゥリー:空間の抗菌・抗カビ作用

これらは、合成香料では再現できません。




▶︎職場に「天然の香り」を選ぶことで得られるもの

  • 安心して呼吸できる空間

  • 社員の健康や集中力の維持

  • 「香害」によるクレームリスクの回避

  • 企業イメージの信頼性向上(SDGs、ウェルビーイングの観点)



▶︎「香り」は空気を構成するもう一つの要素

香りは目に見えません。
けれど、そこにいる人の心身に影響を与える、「空気の質」そのものです。
職場に選ぶ香りは、“ただいい匂い”よりも、“いい空気”であることが、これからの基準です。



※注意事項

天然アロマは自然由来の成分ですが、すべての人に安全というわけではありません。体調や香りの好みに配慮し、適切な濃度・換気を心がけてご使用ください。



次回予告▶
「香りで変わる離職率?社員満足度を高めるアロマの仕掛け」
\“辞めたくなくなる職場”の空気づくり/